9e57c8c0.JPG 種鶏(しゅけい)とは肉になる雛の1世代前、つまり親鳥のことです。当社では21農場あり、その場長さんたちが集まる会議と懇親会が昨日ありました。

  種鶏は大雑把に言って、オス1羽に対してメス10羽の比率で飼育をします。交尾を促進させて、出来る卵の受精率を高め、メスにはたくさん卵を産んでもらいたいわけです。

  そのためには、メスもオスも交尾することが大好きになってもらわなければ成りません。その環境を整えるのが担当者の仕事と言っても良いわけです。特に重要なのがオスの体重管理で、食べたい量を制限させます。メスも餌の制限をしますが、オスとメスのエサは別のプログラムで与えるようにします。

  さて、同じ場所にいるオスとメスとをどうやって別々にエサを与えると思いますか?メスについてはオスより小さいので、メスの首がぎりぎり入るくらいの横幅で仕切ってエサを与え、オスには高いところにエサを用意して背伸びしてやっと届くようにするのです。このグッドアイデアが開発されたのは確かせいぜい十数年前でした。

  あっという間に肉になる若鶏と違って、オスは雄々しく鳴き、メスはどんどん自分の子孫を残そうとするまで生きられる種鶏は幸せなんですよね。