八戸に行ったついでにこの春デビューした、第3世代のミニクーパーSの試乗をしてきました。「ちょっと長く試乗してもいいですよ」と別な客さんを接客中の営業マンが言うので、30分くらい出かけてみました。
2代目から愛車候補として検討しましたが購入には至らず。そうこうしている間に3代目になり、乗り心地が相当洗練されたそうで、クーパーSのエンジンは1.6リッターターボから2.0リッターターボに、クーパーは1.6リッターNAから1.5リッター3気筒ターボに、ワンは1.6リッターNAから1.2リッター3気筒ターボになるという、非常にどれも興味をそそられるエンジンになり、そちこちの試乗記を読んでかなりその気になってましたので、楽しみにしての試乗。
私がそもそもMINIの何に惹かれるかといいますと、まずは広大なサンルーフ。これがよくある革シートと一緒じゃなければ選べないというのではなく、単独で選べるのがいい。
しかも、ワンでも、クーパーでも、クーパーSでも選べる。それから高音質なHarman/Kardonオーディオも自由に選べる。マニュアルトランスミッションも。ただオプションメニューが多くて、見積もると結構高い買い物になるのですが。
ディーラーにはスバルBRZで行ったのですが、まず座って驚いたのは前のガラスがずっと前にあること。これはミニのデザイン実現と衝突安全のためにこうなっちゃうんでしょうか。本来、機能的にはもっと鼻が長くてもいいんでしょうね。しかし垂直に近く立ち上がったフロントガラスは嫌いじゃないです。ドアのガラスはこんなふうに丸くないのが印象的。
それから小型FF車にありがちなアクセルが手前にあって体が辛い感じは無し。ステアリングは太めで、手前に引き出せるし、スポーツシートでタイトに感じられ、いい感じ。デジタルのスピードメーターはいいけど、奥にあってなんか小さいな。
比べちゃうとなんですが、BRZは多機能ステアリングの設定がないし、外付けナビのスイッチが押しにくかったりしますので、ミニのマルチファンクションステアリングは助かります。これはナビが付いてない仕様でしたのでそんなにいじりませんでしたが。
走ってみると、2リッターに格上げしただけあって、とにかく気持ちいい!! しかも静か。エンジンの特性やら、肌さわりやら、ステアリングの感触やら、タイトな椅子やアームレストやら、私が求めていたニーズがここにある、という感じ。参った。
ん、そういえばここにスポーツモードとグリーンモードへの切り替えスイッチがある。スポーツにしてみると‥
液晶に「SPORT Mode」と表示され、なんとその下には「最高のゴーカートフィーリング」と表示されるではないですか! クルマはエンターテイメントだ!と言わんばかりのこんな表示のされ方が遠慮なしに存在するなんて‥、日本車は出来ないよなー。ちなみに試乗車は16インチの標準仕様でしたが、実際、十分なゴーカートフィーリングでした。
さて、少々加飾が過剰なこのクーパーSより、まだ日本では発表になっていないワンのミニマムな感じに惹かれていたのですが、このクーパーSに乗ると、かなり魅力的でした。ワン前提で考えていると発売時期の関係で今年はこのクルマを楽しめないだろうということで諦めておりましたが、来年行っちゃうかも‥。
できれば待っている間に、5ドア、4WD仕様が追加され、アダプティブクルーズコントロールも選べるようになってくれると完璧なんですが。