きまじめチキン日記

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2011年12月

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 時間が過ぎ、年を取っていくのは本当は誰もが嫌な事なのでしょう。自分の人生の時間が確実に短縮になっていっているのですからね。

 それをそのままにしていたら世の中暗くなってしまう。だから誕生日を祝う風習だとか、世の中の行事がぎっしり散りばめられているのではないかな。

 アラフィフになってそんな変な考え方をするようになってる自分がいます。

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 今年は震災で今まで経験出来なかったことを経験できたし、考えさせられました。幸い6月には会社の業務復旧のめどが立って、8月以降毎月のように海外に行って世界を肌で感じることができました。

 年を取るのは仕方がない。せっかく取るなら、後悔しない取り方をしよう。という思いは歳を重ねるに従って強くなっているのですが、果たして今年はどう自分で評価できるのか。

 世の中がどうのこうの言いたいことは山ほどあるのだけど、やっぱり自分はどうだったのか、家族にはどうだったのか、改めて考えるべきなのが年末年始なんでしょうね。会社は3月末で個人は12月末。いい区切りです。
 
 でも、我ながら良い年でしたとか、頑張った年でした、うまく行かなかった年でした、なんて考えても結論なさそう。毎年のことですが。ああ、そういえば恒例の自分による自分のための「今年の10大ニュース」選出するのを忘れてました。さて、このブログを書いたらそれに取り組んでみましょう。

 そういえば今日どこかで見かけたダイワハウスのバナー広告には「来年の抱負を考える前に、今年はどうだったのか反省してみましょう」みたいなことが書かれていたような。 はい、その通りです。やってみます。

(写真:夕方、ショッピングセンター「NICOA」に歩いて買い物に行って来ました)

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 今日は工場にとって今年の最終稼働日でした。いつも通りの12月30日で、1時頃まで昼休みなしで稼動して終了。昼食のパンと飲み物を支給して解散となります。

 私は今日午前中のうちに岩手農協チキンフーズの県央工場と県北工場を巡回しました。県央工場には8時頃到着。8:20始業なので、現場の始業前の様子をカメラに収めました。

 ローラー掛けで服装の異物を除去→ 全身鏡で服装のチェック→デーンと立っている工場長に「おはようございます」→手洗い、という順で中に入って行きます。

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 前掛けや手袋を用意して、ちょっと時間調整。

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 包丁を持ってラインに就くと、包丁研ぎ。スティック状になっています。

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 今年最後ということもあってか、とても和やかな雰囲気。

 震災で工場稼働日が20日ほど少なかったし、平均体重が1.5キロから3.5キロまでこれほど広く振れた年は空前絶後でしょう。

 今日も大きかったけど、やっぱり包丁を持ってやる作業は大きいほど筋力を使います。

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 ラインがスタートする前に、若手管理職から「今年最後になりました。今日も怪我の無いようにいい仕事をお願いします」と気持ちの入ったメガホンでの言葉が雰囲気を盛り上げてくれます。

 その後私はぐるぐるっと、工場内を「おはようございます!」「お疲れさま!」と話して歩くのですが、会話できるポジションの方は「ボーナスありがとうございました」「来年もよろしくお願いします」などと言ってくれます。

 震災直後にはこんなふうに割りと普通の年末を迎えるなんて思っても見なかったですね。よかった、よかった。

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 工場は明日30日稼働ですが、本社などそれ以外は今日が仕事納め。たまにはということで朝から突然、九戸村の種鶏孵卵事務所を訪問しています。

 仕事納めといっても通常の朝です。課長をはじめ何人かは孵卵場や種鶏場に直行。この事務所へは6人が出勤して、8時までにそれぞれ仕事に取り掛かって、8時から掃除、朝礼を行いました。

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 さて、この事務所は一応30日から1月3日まで休みのはずなのですが、やっぱり生き物を預っている部署ですから、ちょこちょこ仕事があって出てくるようです。

 種鶏場は週末が休み中に入れば翌週の餌の量を決めるために出てくるし、孵卵場はそもそも元旦だけしか雛の発生が休みじゃないので、年末年始の感覚は事実上無しですね。ごくろうさまです。

 それでも一応、午後には年末の大掃除はやるとのこと。それが年末ムードをつくる最大のイベントかも。 

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 野中元栄顧問の送別会が昨夜、二戸パークホテルのレストランを貸し切って行われました。

 36年5ヶ月という当社の中でも最古参組の一人だったことや、生産部、製造部、営業部、品質管理部門、鶏糞部門と全部署を経験した数少ない人ということもあって、50人ほどの参加者で盛大に行われました。

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 もともとライバルの会社さんにいたそうですが、「八戸と二戸、どっちが近い?」「二戸のほうが5分くらい近い」「じゃあ、こっちに来たらいいべ」と私の父に口説かれ28歳で入社して、30歳からの種鶏孵卵部門の責任者を皮切りにずっとマネジメントをやってきた方です。

 銘柄鶏事業については、ほとんど裏で取り仕切って形にしたといってもいいほど。菜彩鶏という名前を作ったのは私ですが、そのスペックを飼料会社さんと交渉しながらまとめたのは野中さんですし、その後のみちのく赤鶏の開発、南部かしわの当社ブランド販売もしかり。

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 さらに、その銘柄鶏を営業企画室長として売り歩いたんですよね。その頃もう50歳近かったわけですが、そのころまだ珍しく重かったパソコンとプロジェクターを持って荷受さんを回ってプレゼンして歩いたのは語り草になっています。若い人でもやらないのに、その突破力は凄いんですよね。

 しかも、人柄はどう見ても温厚なタイプで、お客様にも広く野中ファンが居ました。その人柄を生かして父も私もあれこれ仕事を預け、常務、専務とやってもらいました。そして今は株式会社軽米町産業開発の顧問にもなっているので、これからは地域のために尽力いただけるはずです。

 来年創業52年の当社。こうして実績を抱えたOBを送り出すことができること、非常に嬉しく思っております。 

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 昨日夕方、いつものようにテレビのローカルニュースを録画したのを時間差再生して見ていたら、金ヶ崎町の関東自動車で作られるトヨタ・アクアが発表になり、工場でもお披露目をしたんですね。

 6年生の次男が一言「お父さんこれ買えば?ハイブリットだし」。おお、嬉しいねー。息子たち2人はオーディオにも車にも関心が無さそうでちょっと寂しかった私ですが、電車好きな次男のほうが関心を示してくれました。

 その後、週刊ベストカーの最新号を開いたら、ご丁寧にプリウスとの価格差も解説されているじゃないですか。機能を一緒にすれば30万円差のようですが、プリウスのほうが値引きが10万円多いので、実質20万円の差。ホンダ・インサイトに負けじとプリウスは安くしましたが、余裕ができてアクアはフィット・ハイブリットより高く値付けされているんですね。それでもアクアを買おうとすると概ね半年待ちだとか。 

 しかし、例によってプリウスと同じくアクアに四駆は無し。もったいないですね。ついでに言うと、エコカー補助金がこのたび復活になるそうですが、四駆に対する配慮が相変わらず無いんですよね。昨日挨拶にいらっしゃった国会議員さんにこのことを文句言えばよかったかな(笑)。ま、中には四駆のほうがエコカー減税率が高いという車種もあるから無理か。

 私はモーター特有の出だしの感覚は好きですし、以前に比べると燃費が良いクルマに乗っているんだという気持ちよさは感じているはずなのですが、さすがにアクアはパス。これから出るエコカーで関心があるのはIQかな。

 でも春になったら、全然違うクルマに乗っているはずです。あー楽しみ。

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 先週は営業担当K専務と上京して、都内のお客様を訪問してきました。

 例年、12月といえば最需要期ということで供給が追いつかないはずなのですが、今年は我々産地の育成率が良好で平均体重がかなり大きいため、お客様は荷繰りに困ること無く拍子抜けといった様子でした。

 そんなわけで12月前半の東京相場はさっぱりですが、さすがに先週からもも肉は上昇曲線を描き出しております。有り難いことです。今年のカレンダーではクリスマス・イブは土曜日ということで、週末と重なって埋もれてしまうという危惧がありましたが、ちゃんと盛り上がったのでしょうね。良かった。

 こうしてみると「終わりよければすべてよし。お客様に迷惑をかけないように!」と生産部に号令をかけて、12月には日齢を伸ばして平均体重を増やし始めた頃が懐かしい〜。

 しかし工場のナイフを持って働く社員たちは、平均体重が大きいとそれ相当の負担を負って働くわけで、しかも昨日の日曜日は休みなしで24日から30日まで連続稼動。 本当にご苦労様です。‥だから無条件で相場くらいもっと上がって欲しい!
 
(写真:昨晩の我が家の食卓に上がった自社製ローストレッグ)

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 つい2週間ほど前、このブログに終止符をうつかどうか思案中との記事を書きましたが、あれこれ考えた末、続けることにしました。年内で終了を想定していたんですけどね。

 いずれにしてもこの本を読んでから決めようと読んだのが、その筋ではかなり評価の高い本となっている樺沢紫苑さんの「ツイッターの超プロが教える Facebook仕事術」です。

 本来は、もうこういう情報発信自体を止めようかという考え方だったのですが、この本を読んでいうるうちに、ブログ、twitter、facebook、YouTube、更にUstreamを連携して発信していくことがもっと広まっていくことが見えてきて、その新しい世界に取り残されたくない思いが出てきたのが大きいですね。

 それと、やっぱりブログは私にとっての楽しみであり、励みであり、日々の生活のペースメーカーでもあるかから、止めると寂しくなるかなと。牛歩の進化スピードの我が写真道ですが、このブログでもっと磨かれたいですし。

 おまけに、昨日は石原明さんのPodcastを聴いていたら「ブログとかメルマガとか、なぜ止めちゃうんでしょうね。もったいないですよ。続けるのが大事ですよ。私は続けますよ」みたいなことを言っていて、もう逃げ道がなくなってしまいました。

 すみません、お騒がせしました。 引き続きお付き合い下さい。

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 先週アメリカに行ってちょっと驚いたことの一つは、10年ほど前の私の印象である「アメリカのチキンは美味しい」というのが覆されていたことでした。

 旅行中に外食で食べるむね肉料理が美味しくて、「あー、これではアメリカでむね肉の人気が上がるわけだ」とかつては思ったのですが、工場を訪問してビックリ、熟成とともに塩水をインジェクション(注射)していたんですね。さすがアメリカは合理的だと感心したものでした。

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 しかし、今回聞いたところでは、インジェクションはほとんど行われなくなったとのこと。顧客は水増しした部分にお金を払っていることになるから毛嫌いされたのと、ナチュラル志向の高まりということでした。

 今回の短い滞在中に結構チキン料理を食べましたが、以前のように素材にジューシーさを感じることはなく、大きな変化を実感しました。

 ところで、アメリカは食中毒の問題から放射線照射をしているはずです。日本の残留基準は厳しくなる方向ですが、そのへんとの絡みはどうなんでしょうね?

 じゃがいもの芽への放射線照射は常識ですし、 いま日本では放射線はすべて悪者扱いですけど、今後避けて通れないという感覚を持つためにも、そういうメリットを国民に理解してもらいたいものです。

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 昨日から3日間、東京に年末の挨拶回りに来ています。その合間に、昨日夕方、芝公園近くのザ・プリンスタワー東京で開催された盛和塾の塾長例会に参加してきました。

 塾長講義の表題は「心を浄化する集団 −盛和塾で何を学ぶか−」でした。盛和塾会員企業の売上高を全部足すと37兆円、雇用は160万人に達するそうですが、世の中に危機感をお持ちの塾長からは、熟生に「もっと大成して欲しい」ということで、そのための3つのポイントを挙げて話されました。その3つとは、

1.謙虚にして驕らず
2.思念は業をつくる(思いは必ず実現する)
3.宇宙に働く2つの力を得る(成長発展させる力=努力、調和させる力=利他)

 塾長もおっしゃっていましたが、ある意味復習的な内容でした。しかし最後のほうで私にはなるほどと腑に落ちたことがありました。

 塾長は、上記の3について努力する・しない、利他の心がある・ない、で4つの組み合わせがあるといいます。

 努力して利他の心があれば、進化発展しみんながうまくいくことを望む「極楽界」。努力して利他の心がなければ、成功はしたけれどいずれ没落していく「波乱万丈界」。努力しないで利他の心があれば、進化発展せず調和はしている「植物界」。努力しないで利他の心もなければ、努力もせずに人の足を引っ張る「地獄界」。な〜るほど!

 経営者ってもともと波乱万丈の人生を楽しむくらいの人生観じゃないとやっていけないでしょうよ、と私は以前から思っていて、好奇心旺盛なことから経営者の波乱万丈の世界はピッタリかも、と思っていました。

 正直なところ、日頃から塾長が「波乱万丈」という言葉を否定的に使うことにちょっと腑に落ちない気持ちでいたのですが、今回やっとわかったような気がします。

 でも100%利他の思いになれるかというと、まだまだ塾内での偏差値は低いほうなんでしょうね。これから歳を重ねるに従って変わってきたと周囲から言われるようになれればいいのですが。

 正面から「利他」っていうとなんだか今の私には敷居が高い様な気がしますし、弱肉強食の世界で戦っている会社としては、社員にはしっかり説明しないと誤解を招く言葉でもあるような気がします。

 しかし「調和」は目指せると思うので、今日から実行に移したいと思います。

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 2012年のカレンダーが出来上がって来ました。

 テーマは「あるがまま」。私の友人で、写真家の高村正彦(のりひこ)さんのライフワークにしている、地元一戸町のご年配の夫婦を主に撮影した写真を集めたものです。

  内閣総理大臣賞や日本写真館大賞を受賞した作品を始め、小田和正のBGMが流れる明治生命のテレビCMに採用された写真も2つあります。

 こんな平均年齢80歳くらいの方々の写真を使ったカレンダーって前代未聞じゃないですかね。みなさんいい顔されてます。撮影した時期が前世紀が多いようで、聞くところによるとほとんどの方が既に天に召されたとか。

 ご希望の方は当社社員に申し出て下さい。本社玄関には昨年同様準備しておきます。

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 写真は成田空港に貼ってあるポスターです。ダジャレシリーズですね。

 ”鳥”扱い注意。

 ”蚊”意外にキケンあり。

 動物とは”離し上手”になろう。


 なるほど、力作です。 鳥のポスターにはこう書いてあります。

 インドネシア、カンボジア、バングラディッシュ、エジプトなどでは最近も鳥インフルエンザ患者が発生しています。東南アジアやアフリカ、中東に旅行されるみなさま、海外でニワトリやアヒルを飼育している場所、鳥が売買されている売り場に近づかないでください。鳥の死骸やフンには絶対にさわらないでください。

 業界人としてこういう啓蒙活動はとてもありがたく思います。私はここのところ入国出国を繰り返しておりますが、帰国時には一般人向けのマットでの消毒も用意されておりありがたく思います。ちょっと乾き気味な時がありますが無いよりはずっといいですね。

 業界人として当社では、預け入れ荷物を待っている時間に、「動物検疫」コーナーに行き改めてマットで消毒することにしております。そしてやってきたという証明のために動物検疫のハンコを所定の用紙にもらってくるルールになっております。そして帰国当日と翌日は出社禁止。

 まあ、このシーズンは海外や九州方面には行かないのが一番ですが。今年はトップとしてちょっと出すぎたので、今後は修正します。 

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 今回のアメリカ出張の直前になって、たまたま「アメリカに行ったらここに寄りたいな」と思っている所がどこにあるのか調べたら、なんと帰る途中のミネアポリス・セントポール空港から200キロのところにある事がわかって慌てて視察のお願いを日本の関係筋からお願いしてみたけど、時間がもう無くって断念。

 もちろん養鶏関係の施設なのでアメリカに着いてから何とかコネを使ってお願いしたらいいかと思い直して、火曜日に申し出たら、何とか木曜日の視察がOKになりました。

 しかし、このツアー、私だけ帰国の日を早めたスケジュールに成っているので日程的にかなりタイトだったし、国際免許を持ってきたはいいけどミネソタの冬は厳しいし、雪が積もっていたら無理そうな感じだったのですが、運良く快晴。

 Googleマップで調べたら片道200キロ、2時間半と出たので、日本の感覚で「遅くてもこれくらいだな」と思ってレンタカーを借りてドライブ。

 行きは慎重に運転して、ちょっとナビが迷って(笑)3時間。帰りは完璧予定通りで2時間半。合計5時間半のドライブでほぼ予定通り空港に戻って来ました。

 アメリカ本土をドライブするのは初めてでしたけど、いやー、気持よかったです。国道12号線がほとんどだったんですが、道が良くって夕暮れ時はホントに最高。

 町を通過するときは30マイル(約50キロ)まで落とし、何も無いところだと65マイル(105キロ)の制限になっていて、皆さんちゃんと制限速度+アルファくらいで走っているんですよね。しかも、ほとんど1車線なので遅い車が無い。

 取締が厳しいということもあるのでしょうが、国への忠誠心みたいなものを感じました。交通ルールとドライバーのマナーの関係って、その国と国民の忠誠心を表している気がします。日本はというと、完全にズレていません(笑)?

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 ところで、私にとってミネソタは一時は「第2のふるさと」くらいの位置付けだった頃があります。

 というのも、父がライオンズクラブの会員の関係で、交換留学生ということで大学1年の夏に初めての海外体験として、ミネアポリス郊外の家族の家に5週間滞在したんですよね。

 学校に通うとかじゃなかったので、毎日その家のご夫婦の行動に同行するのがメイン。家族付き合いするファミリーなんかがあって思い出します。

 いちばん親しかった家族は、ルックスがなかなか華やかな家族で、21歳の長男を筆頭に、19歳の長女、17歳の可愛い双子、それに15歳の四女、13歳の五女の構成だったのですが、私の英語での会話の相手をしてくれたのが13歳の子(笑)。

 まあ、そんなことはどうでもいいのですが、アメリカの普通の家庭の豊かさ、ライフスタイル、風景にはすっかり魅了されたことを覚えています。

 そんあこともあって久しぶりのミネソタには大いに期待しましたが、改めて29年ぶりに目に飛び込んできた風景はやっぱりすごく魅力的に写りましたね。ありきたりの言葉で言うと、日本人からすると全部別荘に見えるくらい。

 その秘訣は、どこへ行っても芝が綺麗に刈りこんであることと見ましたが、清潔好きの日本がなぜできないのかちょっと不思議にも思えました。

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 チキン業界の世界の育種会社の両巨頭といえば、AviagenCobb Vantressです。昨年の今頃には、日本チャンキー協会のツアーでイギリス、スコットランドのAviagen本社を訪問しましたが、今回は私のスケジュールに日程を合わせますからと言うので、逃げ場がなくなってこうして米国オクラホマ州まで来てしまいました。

  日本ではAviagenのチャンキー(日本の商品名)がCobb(コッブと言います)を抑えてシェア80%を握っていて、当社でも似たようなシェアでCobbに対する関心が薄めなこともあって、日本での総代理店である松阪ファームさんが声をかけてくれたのでしょう。

 ちなみに、今回は私以外に当社の2人と、同業他社の4名の合計7名で来ましたが、九州の2社さんはCobbの比率が50%と30%だそうです。Cobbは九州では結構強いんですよね。

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 時差ボケが治らぬまま、一夜明けた初日、13日のプログラムはまずレクチャーを受けること。

 眠い目をこすりながら朝の9時からCobb Vantress社の副社長を初め6人が入れ替わりながらプレゼンをしてくれ、日本側から質問のパターンの繰り返し。15:30に終わるはずが17時までかかってしまいました。

 それでも質問したかったことがかなり割愛されてしまい、ちょっと残念。でも今日(14日)聞けるかな。

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 日本にいると単純に鶏種は「チャンキー」と「コッブ」と呼んでいますが、チャンキーはRoss 308というAviagenのラインナップの一つであり、コッブはCobb 500という商品になります。しかし、細かく聞いていると、両社ともにバリエーションがあるようなんですね。

 同じCobb 500と呼ばれるものでも、Fast Feather(羽根の生え換わりが早く羽毛鑑別が不可能で肛門鑑別するもの)とSlow Feather(羽根の生え換わりが遅く羽毛鑑別が可能なもの)の二種類があるし、オスの系統も違いがあって、世界のマーケット需要に合わせて対応してるみたいなんですよね。松阪ファームさんはSlow Featherを導入しているんですが、世界の主流だというFast Featherが今後日本に入る可能性もありと見ましたが。

 それから、世界のマーケットシェアの言及がありましたが、ヨーロッパ、アフリカ、中東を除いてはCobbがAviagenを抑えてナンバーワンを維持してて、PSで総合計4億羽だという世界でもシェアナンバーワンなんですね。日本は3キロと大型志向の強いマーケットなので世界シェアとは違う様相を呈してますけどね。

 昨夜の懇親会の席で私が「Cobbはスポーツカーでスピードモデルが出るが故障も多い。Rossはセダンでスピードは出ないが故障も少ない」と持論を言いましたら、「Cobbはスポーツカーで普通のガソリンで走るが、Rossはセダンでハイレベルの燃料を要求する」と返されました。

 ははは、強気ですね。でも両社の切磋琢磨は業界の利益なのでこの調子で頑張ってもらいたいものです。


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 インドってやっぱり日本人にとっては敷居が高い気がしますよね。

 世界遺産のタージ・マハルに行きましたけど、あれだけ観光客がいても我々以外全く日本語が聞けなかったです。実は日本人かなと思うと中国人だったり、韓国人だったりしました。

 数年前のホテル爆破で日本人が亡くなったとか、貧しい人達が多いという先入観で危険な国という印象が私にもありました。

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 最初の晩にホテルに着いた時には、ホテルの門で車は停められトランクとボンネットを開けてチェックを受け、降りて荷物を下ろしたら、建物に入る前に空港のセキュリティチェックと同じように荷物の検査をして身体検査も行われ、「これはすごいところに来てしまったな」と思ったものでした。

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 しかし終わってみればそんなに治安が悪い印象は無かったですよ。カースト制度が宗教に根ざしているからか、妬みだとかいう感情があまり感じられなく、貧富が共存している感じを受けました。まあ、数日間だったからか、比較的穏やかな南部の滞在が長かったからでしょうか。

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 食事については、一度も手で食べ物を直接すくって食べることは無かったですね。全部ナイフとフォークでした。

 水については、ホテルのバスタブに溜まった水を眺めると茶色い色がついていて、臭いもちょっとあるみたい。もちろん歯磨きはミネラルウォーターでしました。

 食べ物の腐った水の匂いには敏感な私ですが、ときどき変な匂いだなーと思いながらも食べましたが、結果的に少なくとも私はおなかを壊すことはなかったですね。

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 3食カレーを食べるというイメージがインドにはありますよね。確かに毎食インド人並みの辛いものを食べたら大変なことになると思いますが、外国人が行く レストランだったら「辛さをマイルドに」と言うと普通に食べられますので大丈夫です。

 ちなみにKFCやマクドナルドも大都市にはありますし、KFCを真似たBFCとかDFCとか盛んにあるし、もちろんインド土着のハンバーガーチェーンもあるようです。

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 市内に住む友人のK君はこの年末年始に中学3年の息子さんを連れてインドに行くのだそうです。そういうのもいいかもしれませんね。しかし彼は死体が流れるガンジス川に連れて行くとか言っているけど大丈夫かな?

 私もリフレッシュ休暇をとって、来春に小学校を卒業する次男とどこかに行こうかと思っているんだけど、さてどこにしようかな。

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 地元でのゴルフシーズンは11月上旬で終わり。気がついたら運動不足だし、ベスト体重から2キロほど多くなっていたので、今週は水、木、金、土と4日連続で徒歩で出社。更に何だかんだで市内を歩いたので4日間毎日1時間半くらい歩いたことになるかな。

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 これだけ歩いたのは大震災直後に燃料不足になったとき以来ですね。目に飛び込んでくる世界が新鮮です。

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 しかもカメラを持っているからハンターのように目を凝らして見たりします。ということはこのブログをやっているからと言えるかも。ブログというメディアに感謝。

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 しかも、徒歩だとどの道を通るかの選択肢がいっぱいあって、通勤だけでも4日間楽しめました。こういう植物を植えているご近所さんにも感謝。
 
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 さて、老後のことを言うのも何ですが、絶対なりたくない先々の姿として私は「自分の足で歩けない老人には最期までなりたくない」という思いがあります。

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 そのためにも足の筋肉は絶対衰えさせたくないですね。若い頃は太い足は格好悪いと思っていたのですが、今は逆です。鍛えられた足でカッコ良く歩いている壮年、老年は美しい。
 
 まあ、そういう私も絶対的には運動不足ですけどね。 今年は安比の前売りリフト券を買ったので頑張っていくぞ〜。

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 昨夜はカシオペア青年会議所の総会、卒業式、忘年会にOBとして参加してきました。昨年欠席しましたので2年ぶりです。

 出席してみたら現役メンバーは26名中17名の参加。来賓が10名ほどで、その中にはJCのOBも3名ほどおりましたが、こちら側の純OB席は私だけ。ははは、みんな卒業式からなんですね。

  私が現役の頃は少ないときでメンバー数は40人ほどだったでしょうか。欠席したメンバーの中には飲食店の料理人も何人かいたようで、この時期の夜の会合は無理なんでしょうね。いやー寂しい。

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 卒業式には結局例年のOBの顔ぶれが揃って来ました。今回は、私が理事長だった1998年に入会したKさん(左)が卒業なので見届けようというのが第一の目的だったのですが、「入って良かったです」と言ってくれたのが私にとっては何より嬉しい言葉。

 それぞれの役者が持ち前の役割を演じて感動の卒業式となり、その後の懇親タイムはあっという間に過ぎ去り、食事もままなりませんでした。

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 先にも触れましたが、今のJCはLOM(カシオペアJCとか個々のJC組織のこと)の人数が減っていることが問題です。

 「十文字さんでも会員を出してくださいよ」と言われるのですが、仕事以外にこういう組織に属させて尚且つ、仕事をエクスキューズ無しで評価される、と言うことを受け容れてくれる社員はいるのかどうか。ま、聞いてみようかな。

 「私の息子はどうですかね、13ですが。入れてくれるなら入れますよ」「20歳になったら学生のうちでもメンバーにさせますからそれで手を打ちましょう」などと言ってお茶を濁そうとしましたが、さらに私の口から出た言葉「久慈JCと合併したらいいじゃん。県の振興局だって統合になったんだし、今のJCは保守的すぎない?」はあながち当たってませんかね?
 
 パワフルで前向きな活動が物理的にできなくなっているこの頃のJC。もうJCの日本における役割は既に「終わりの始まり」を迎えているのかも。(コンナコトカイタラオコラレルダロウナ‥)

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 報告が遅れましたが、ちょっと前にインドに行って来ました。25年前、イギリスにいたときにインド料理店で食事の後にお腹を壊してから、「私は本場インドなんて一生行けるはずがない」と思い込んでいたのですが、「これだけ世界から注目を集める国になってるんだから行ってみなきゃ」と勇気を出して行って来ました。

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 初日はデリーの郊外200キロにある世界遺産、タージ・マハルを見に行ったのですが、往復9時間のドライブが強烈な印象。実は観光地にはほとんど関心がない私ですが、道路沿いに広がる風景は見るもの全てに目を見張りました。

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 牛、ラクダ、豚、羊、犬、猿が首輪も付けずにいるわ、ヒトは異常に多くて裸足で歩いているわで、まー、飽きない。この写真の山羊は張り紙の紙を食べてました。羊も食べるのに精一杯です。

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 インドにはゴミを集める習慣がないみたい。ゴミはその辺に投げ捨てます。それをカースト制度最下層の人たちが集めてお金にするので、意図してそうするのだとか。

 だからか道路脇のひどくゴミが集まっているところにフリーの牛がいて食べていたりする。まー、わざわざゴミを集めることをしないからエコロジーかもしれないですね。

 考えようによっては、ゴミ・マイレージが圧倒的に短い(笑)。そして食品廃棄率が圧倒的に少ない。ははは、インドのほうが先進国かも。


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 車は古いのから新しいものまで、高級外車からタタのお安いのまで、最新のホンダのバイクもあるし50〜60年前の車もあるし。

 この写真の3輪オートには6人も7人も載っている。でもこれでちゃんとブレーキ効くのが不思議。

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 インド人の運転はとにかくクラクションが多い。狭い道路で信号がないから、というか停電が多くて信号が機能しないからだそうだけど、もう秩序も何もあったものじゃない。車線なんてあってないようなものだし、無理な追い越しはしたほうが偉くて相手は避けてくれる。おまけに逆走車も時々あるから運動神経の衰えた高齢者は運転なんてできません。

 しかし、よく眺めていると、クラクションは「相手に対する文句」というより、自分の存在を相手に分かってもらうためという感じ。譲らないという訳ではないみたい。

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 時には生鳥を運ぶこういう風景が見られました。この国は電力供給が不安定なので冷蔵庫の普及率も2割に満たなく、なんと95%が生鳥流通。

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 こんなふうに生きている鳥をディスプレイして、お客様が「これちょうだい」と言うと、締めて肉にしてくれるようです。ま、これは田舎で、都会では徐々に変わりつつあるようですが。

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 というわけで日本の50年以上前という印象でしたが、それはデリーやムンバイといった大都市の中心部を見なかったからかも知れません。またの機会に是非行ってみたいと思っております。

 M商事さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。

(写真:全て車からの撮影ですのでブレなどありますがご容赦を)

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 断捨離のメルマガを定期購読しています。しかしこれ、執筆は元祖のやましたひでこさんだけではなくなったので、最近は毎日以上に届きます。

 するとどうでしょう。断捨離的視点であらゆるものが違った角度で見えてきます。もしかして断捨離って、日本を覆っている病の処方箋になる概念かもしれないなと思えてきています。

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 中国は共産主義なはずだけど現実はかなり純粋な資本主義社会になっています。日本は逆で、資本主義社会の中での優等生だったはずが、今ではどの国よりも社会主義的社会に成っていると言われます。

 それは断捨離的視点が全く薄まっているからなのでしょう。断れない、捨てられない、縁をバサッと切れない日本人。情緒的と言おうか、周囲のこと、目の前のモノ・コトを大切にすることばかり考えて、サラっと自分の人生にとって大事なものだけを選べていない日本人。

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 それが政治、企業の競争力、個人の仕事能力など全てのことに関わっているような気がしてなりません。

 断捨離、もっともっと広まって欲しいですね。

(写真:今日も歩いて出社しました。汗かく心配もないちょうどよい天気です。)

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 このブログを始めたのが、2006年3月30日ですからもうすぐ丸6年。やっていて何度も、「そろそろ止めようか」と思ったのですが、 あまり真剣に考えること無く割りといままで楽しくやってきました。

 しかし、もうそろそろ50代に突入するんだし、楽しだけじゃ駄目なんじゃないかと思い始めたこの頃。いろんな要素が頭を駆け巡っています。

 まずインターネット活用の術として、今のように思いついたコンテンツごちゃ混ぜでいいのかどうか。これで会社に貢献していると言えるのかどうか。パーソナルなイメージ作りとしても下手すぎないかということ。まあ、自らを飾るのは好きじゃないので、極力ストレートに表現するよう努めてきたのですが。

 また、会社のホームページもここのところずっとリニューアルしてませんし、アレもコレもまとめて新機軸を打ち出せないかなという思いもあります。特にFacebookという優れたツールが出てきたので、これを活用してもっとインターネットでのコミュニケーションがうまく取れるように成らないかと。

 それから、個人的にも会社を率いる仕事の仕方として違う形を試みないとという思い。もうすぐ社長として12年目に入るわけで、マンネリではどうかと。

 実は先週には、この大晦日で止めると腹の中で決めたのですが、それから今のブログに対するありがたい気持ちが芽生えているのも事実。写真を撮って、文章を書いて、体裁を整えて、アップする一連の作業が終わった時の安堵感は何者にも代えがたい充足がありますね。

 それは、お腹を空かしているひよこに餌を上げる喜びに似ているかも。‥失礼しました〜。
 
 もうちょっと思案させて下さい。 
 
(写真:先月の経営会議後の試食会)

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 今日から岩手県内のローソンで発売になった「菜彩鶏のチキン南蛮弁当」です。逃すまいと、朝9:30に最寄りのローソンに行ってゲット。おー、最後の1個でした。

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 しかし、よく見たらビックリ。二戸市の地場料理コンテストで金賞を取った辛口の鶏南蛮かと思ったらそうじゃない。なんと、宮崎、大分辺りでよく食べられているチキン南蛮じゃないですか。

 ははは、私の脳味噌も硬くなってしまっていたのかも。でも、いいじゃないですか。全国を股にかけて美味しさを追求するローソンさんが九州の美味しいレシピを岩手に紹介してくれるよい機会になったとすれば有難いことです。
 
 個人的にも九州に行くとよくチキン南蛮を注文しているくらいなので、美味しくいただけました。またお世話になるかも知れません。今回は慌ててチンしないで食べたので温かいのも食べてみなきゃね。

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 今年もリクナビに当社の紹介ページがオープンしました。例によって、昨年より2ヶ月遅れですね。

 新しくリクルーターのスタッフに指名された若手社員はまっさらな気持ちで頑張ってくれると思います。

 中には、選考を受ける側にいた時点ですでに、十文字チキンカンパニーの社員として選考する側になってみたいと思う人もいたみたいです。

 新聞によると、大企業を中心に外国人の採用を増やす会社が増えているとか。そんな時代にゆとり教育世代ということでますます大企業志向が強くなったら、就職率はますます下がるのではとちょっと心配になりますね。

 学生までは答えはひとつしかない世界でしたが、社会に出ると答えはたくさんありますし、世の中の変化で正解が180°違ってきます。是非そこを切り替えて脳味噌を柔らかくして活動に入ってもらいたいですね。

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 昨夜、やっといま評判の映画「マネーボール」を観ることが出来ました。

 実際にあった話を元に作っただけあって、ストーリーに一貫性がないような気がしましたけど、ビジネスマンにとって、ファイトが湧いてくる映画になるのではないでしょうか。

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 我々はあれこれイメージで人の評価をしてしまうのだけど、やっぱり数字を上げて、勝利を勝ち取ってなんぼの世の中だという教訓が得られ、映画だけにその印象が長続きするように思えます。

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 ただ、スポーツ界はセロサム社会。自分では満足するところまで行っても、相手が上だと評価されないわけで。そういう意味では、ビジネス社会のほうがずっと楽チンかもしれません。

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 それだけに孫正義さんや三木谷浩史さんのようなパワフルな経営者たちがプロスポーツにのめり込んでいるのも自然なことでしょうか。

 この映画を観ると、やってみたくなりますね、ブラッド・ピットのようなゼネラルマネージャーの仕事を。

(写真:鹿児島の城山観光ホテルでお客様のご子息の結婚式があったのですが、時間があったので遊歩道から登ってみました。冬服の礼服だったので結構汗をかきました。)

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 「仕方がない」という言葉は、悪い意味で捉えると現実に安易に妥協するということになるのでしょう。以前の私でしたらこういう言葉はあまり好きではなかったかも知れません。

 しかし、小山昇さんの世界に学んでいると、こうしたなにげない言葉の重みをすごく感じるんですよね。「仕方がない」はベストセラー「仕事ができる人の心得」にはこう書かれています。

 他人から言われて、イヤイヤながらでも仕方がなくてでも、やるという決定は自分でしている。自分の行動の責任は自分にある。やるもやらないも、自分の決定次第なのです。いつでも責任は自分でとるということです。

 現状を肯定する。そして自分をそれに対応させ、変化していく。それが出来るためには「嫌な事をすること」。言い換えると、なかなかできない習慣を身につけること。

 「掃除」がいい所以ですね。仕方なく嫌な仕事をしていかないと成長できない。このことを分かってくれる社員に恵まれ、有り難く思っています。

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