今回の盛和塾機関誌104号の塾長講話「日本航空の現状と課題・盛和塾について思うこと」には感動しました。マーカーで線を引いたところいくつか紹介します。
七十八歳となった今でも「ど真剣に」生きることしか出来ない私は、さきほどご説明したように、今も老骨にむち打ち、懸命に日本航空の再建に努めています。それは、「ど真剣に」ということが、私の生き方であり、「考え方」であり、さらには「働き方」であるからです。
私は日本の大企業に期待していません。それは成功体験に酔った、多くの官僚的なリーダーたちが大企業の経営をしているからです。
低迷している日本経済のなかで、今中小企業が頭角をあらわす絶好の機会です。足りないのは皆さんの闘志、思いです。
子供を溺愛し、甘やかせて育てることを「小善」といい、一方、周囲からは非常と思われるほど厳しく躾をすることを「大善」といいます。私が心がけているのは、ゆくゆくは優れた人物に育ってほしいと願うゆえの「大善」です。単に「いいわ、いいわ」という小善で皆さんには接していません。
どのみち継ぐのなら、すぐにお父さんの会社に入り、丁稚奉公から始めるのが理想です。
今、現役で戦っている塾長。言葉で表せないものが胸の奥から湧いてくる自分に気づきます。