きまじめチキン日記

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2010年09月

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 一戸町に住んでおりました作家、三浦哲郎(てつお)さんが79歳で8月29日にお亡くなりになりました。

 処女作「忍ぶ川」で芥川賞を受賞し、座敷童子(ざしきわらし)が出る金田一温泉を舞台にした「ユタと不思議な仲間たち」は劇団四季のロングランミュージカルになっているという著名な作家です。

 その三浦さんの短編で「出刃」という、ブロイラー工場に勤める母をめぐる息子(与五)の心情を描いた作品があり、「木馬の騎手」という単行本(1979年発刊)に収められております。ちょっとだけ引用させていただきます。

 いまから五,六年前までは、与五のところでも鶏を二〇羽ほど飼っていて、与五はよく母親と一緒に産みたての卵を手籠に入れて、村はずれの通称十文字という養鶏場まで買い取ってもらいに通ったものであった。十文字では、村から買い集めた卵と自分のところの卵を一緒にして、町のマーケットや食料品屋に卸していた。

 いまはもう、鶏など一羽もいないが、それは十文字が、もっぱら卵をとっていた養鶏場を卵よりもっと儲かるブロイラーの飼育場に切り替えたからで、新しくブロック塀で囲まれた十文字の裏庭には、スレート屋根の建物や暖房の煙突が聳(そび)えたりして、以前の養鶏場の面影がすっかりなくなっている。

 
いや、本当にリアルに創業期当時の様子を解説していただいております。父と3歳違いだし、お目にかかったことがあるんでしょうね?

 ご冥福をお祈りいたします。

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 私が代表理事を務めている「めんこい協同組合」が、9月17日岩手県中小企業団体中央会の大会において優秀組合として表彰されました。

 以前から約束のあった出張のため私は欠席しましたが、S所長が代理で受賞してきました。

 地味な表彰だと思っておりましたが、周囲の経営者関係の方から2度ほど「おめでとう」と言われました。見ている人は見ているんですね。

 表彰の栄誉に恥じぬよう、これからもいい仕事をしていきますよ!

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 先週の21日(火)には盛岡市内での出前授業のあと、寄付金の挨拶のため八幡平市役所を訪問し、田村市長に対応いただきました。

 八幡平市には、農場が18ヶ所あり、これは市町村別では4番目の規模になります。

 また、500人が働く岩手農協チキンフーズ(株)県央工場があります。

 この工場は平成2年に、それまで百数十人が働いていた工場の隣に当時業界でも有数の規模の工場を建てたのですが、時はバブル。

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 人が集まらなきゃどうにもならない!ということで、広告代理店に気合の入ったチラシ(写真)を作ってもらい、会社説明会は盛岡市内ホテルで何度も開催して200名余りを追加採用していったのでした。

 そして、二戸とも久慈とも違う地域性に戸惑いながらも、会社の行事を重ねるたびに理解できていった記憶があります。

 当社の中では中央からの交通の便がよく、加熱加工までやっている工場ということで、シーズンでは見学者数が圧倒的に多い工場になっております。

 小山昇さんに「私が見た中では日本一」と言わしめたのが、私には誇りになっています。

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 昨夜から営業部の合宿研修を八戸シーガルビューホテルで開催しております。他の部署の合宿も何度かここでやったのですが、海が見えてほんとにいいですね。今日は天気最高で、朝食後の散歩が気持ちイイ!

 しかし、予定通り今日は朝8時から夕方5時までみっちり会議室でミーティング。

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 営業部には今、鶏肉の営業の他に、物流部門(冷蔵庫)と鶏糞肥料の営業がありますが、鶏糞の販売が好調と報告されました。

 中でも、炭化鶏糞が新たな農業用途に効果があるということが発見されたとのことで、供給が厳しいとの話のようでした。

 炭化鶏糞はもう既に珍しい商品ではなくなっているのですが、こんなふうに突然用途の開発がされるということがあるんですね。

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 昨日、軽米町役場に山本町長を訪ね、50周年の寄付金の贈呈を行ってまいりました。

 当社関連の施設は、生産農場が24ヶ所(市町村別では3位)、種鶏場が5ヵ所、鶏糞工場が2ヶ所、そして岩手農協チキンフーズ県北工場があります。これらの施設で従業者数は300人を超えるようです。

 子供の頃、父が農場を作り始めてまだ数カ所というときに、小学生だった私は助手席に乗せられてあちこち行ったのですが、軽米町の小沢農場に一歳上の男の子がいてよく遊んでもらいました。

 2人とも車が大好きで遊んでいても楽しかったのですが、山を超えて隣町なのにこうも言葉が違うのかと驚いていた記憶があります。あそこのことを「あっこ」、自分のことは「わー」でしたね。

 社会に出てから、会う人会う人、軽米町の人はすごく明るくて人懐っこくて、独特のカラーがあるように感じますね。八戸に近いからかな?

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 先日の橋文さんのベンチマーキングで、オフィス内のゴミ箱を削減していたのに刺激されて、当社も早速実施。ゴミ箱が30個減らされました。

 電話で自分の名前を言うのと同じで、やっと重い腰を上げた程度だと思います。

 私自身、半信半疑で、周囲がやっているので見切り発車というのが正直なところ。今週月曜日の朝礼で、「ゴミを減らす」「ゴミ箱を置くスペースが無駄」「掃除の際じゃま」などと理由を述べましたが、さてどういう反響がありますやら。

 それから、実は社長室は2階で離れているという理由もあって、ゴミ箱は減らされてないのですが、これも無くさなきゃならないですかね‥。

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 昨日は岩手県チキン協同組合として、盛岡市立河北小学校の6年生を対象に出前授業をやってきました。

 まずはパワーポイントで農場や工場の現場画像を映して、お肉ができるまでの解説。

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 そして用意してきたウルトラクイズで、大盛り上がり。

 第7問は「日本では毎年6億羽を超える若鶏を生産しているが、そのうちどれくらいを食用に適しているか検査しているでしょう?」だったのですが、5%と100%の選択肢を用意したら‥、やっぱり5%に集中。

 うーん、やっぱり6億羽全部検査しているとは思えないんでしょうね‥。

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 そして当社のT工場長によるお肉の解説。みんな焼鳥が好きなのか、砂肝とかの部位を先取りして言い当ててました。

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 それから、ひよこと若鶏のお触りタイム。

 大きな若鶏はどうかなと心配があったのですが、みんな楽しんで触ってましたね。体温が41℃だと解説しましたので、確認しているようでした。

 ご覧のように手袋をして、終わってからはアルコール消毒も。

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 授業の最初と最後には、栄養士の先生のお話。鶏肉の特徴を「高タンパク・低カロリー」「ビタミン類もたっぷり」「疲労回復に効果あり」と締めくくっていただきました。

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 そして、6年生の教室に入って給食。もちろん県産チキンを使ったメインディッシュです。我が子と同世代ということもあり楽しく会話が弾みました。

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(撮影:一部を除いて岩手農協チキンフーズのO常務)

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 お客様には先週すでにご案内しておりますが、年内に工場の臨時休業を結構なパーセンテージでさせていただくことになりました。

 エコカー減税補助金が切れる自動車各社と同じ時期ですね(笑)。まあ、それよりは少ないパーセントですけど、ご迷惑をおかけします。申し訳ありません。

 原因は種鶏の受精率低下。8月の受精率は、計画を10%も下回る状況で、この受精率というのは1ヶ月の時間差が発生するので、実質は7月分のことで、暑かった8月分はさらに下回る可能性もあるわけで‥。

 それにしても、今年の夏はコマーシャル農場(=肥育農場、生産農場)の熱死が話題になりましたが、それより体重減が堪えましたし、さらに種鶏の受精率低下でここまでひよこが不足してしまうとは、参りました。

 今朝の朝礼では、コマーシャル農場の体重が先週から戻りつつあると報告されホッとしましたが、さて行楽需要期に入っているのですし、鶏肉相場にもぐんと伸びてもらわないと‥。

(写真:二戸工場事務所の朝礼)

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 デジタル一眼レフ、秋の新製品がどどっと出ていますね。カメラ雑誌を見ていると全然古くない我がニコンD90から買い替えたくなる衝動に駆られます(笑)。

 さて、そろそろ憶え切れなくなってきそうなので、これまで購入したデジタル一眼レフを振り返ってみたいと思います。

 まずはキヤノンデジタルの前から私はキヤノンを使ってました。高校生の時には写真部に入りたかったくらいでしたが、持っていたのはAE-1ですね。当時ベストセラーでした。50mmF1.4が付いてきたはずです。もちろん交換レンズなんて持ってませんでしたね。当時はレコード代にお金を使ってましたから、シャッター数は相当少なかったはずです。

 大学に入ってからはT70ですね。モータードライブとズームレンズが画期的でした。軟派なサークル活動の中で写真係をやってましたので、結構シャッターを切ってプリントを配りましたね。望遠ズームも購入しました。

 社会人になってからちょうどオートフォーカス時代に入りましたがしばらく様子見。ストロボ内臓のEOS750を購入しました。自動ストロボとオートフォーカスが気持ちよかったですね。

 その後、アートコード(バーコード)を使って、今で言うシーンモードを実現するというEOS10を購入。はっきり言ってめんどくさくて使わなかったですけど。このころはゴールデンウイークに三戸のミス桜を撮りに行ってましたね。

 それからデジタルに入る直前には、EOS5ですね。視線入力でオートフォーカスを選ぶというやつです。何を撮ったかよりも、自分の視線の登録をする作業の方の記憶ばかり(笑)。しかし連写が早くて本格的でした。

 そして初めてのデジタル一眼レフはEOS-D60。当時はボディだけで298,000円!絵の綺麗さに驚いたものです。レンズはフィルム用のを使ってましたね。しかし値下げが怖くて早めにオークションで手放した記憶があります。

 その後、間が開いて、やっと10万円台前半になったEOS Kissの初代を購入。ボディは安っぽくて嫌でしたが、高感度画質が良くてよかったですね。

 そして上位機種のEOS-20D。これはオートフォーカスが早くなって気持ちよかった。しかし、キヤノンのモデルはこれが最後になってしまった。ええと、私の中ではキヤノンがこれで8台目か。

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 次に今使っているニコンについて。初めてのニコンの一眼レフはAPSの「プロネアS」ですね。女性用というか柔らかい曲線でデザインされていて、結構気に入って買ったものです。オートフォーカスがスムーズでなかなか気に入ってましたが、コレクション目的に近くてあまり使用しませんでした。

 デジタル時代になってからもキヤノンをメインに置いていたのですが、あるときにD80と大人気のニコン純正18-200mmのズームの組み合わせだと画質も落ちないし、レンズ交換しなくいい!と思いつき、キヤノンEOS-20Dとレンズを処分して乗換え。発色も適度に派手で楽しく撮影できて満足してました。

 しかしD90が2年前にデビュー。高感度画質が良くなったというので、乗換え。しかもタムロンの手ブレ補正付き18-270mmが発売というのでその組合わせで無敵!と喜び勇んで買ったのですが、オートフォーカスの相性が悪いらしくて方針撤回。今は純正の16-85mm、18-200mm、70-300mm、35mm、それにタムロンの60mmF2.0マクロが防湿庫に鎮座しています。

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 キヤノン、ニコンの他にもアラカルトというかサブとしてほとんどのメーカーに手を出しています。

 今はなきミノルタは、αスイートデジタル。手ブレ補正内蔵でしたので、タムロン18-200mmを付けて撮ってました。画質と高感度とシャッターとオートフォーカスの感触が弱点で、早めに撤退。

 その後、ミノルタのカメラ部門がソニーに移ってしまって、また取り戻そうかとも思いましたが我慢して、ソニーではα200というベーシックなモデルを購入。丸っこいデザインが可愛くてお安くて我慢できなくて購入しましたが、長続きしませんでしたね。画像生成の色も好きじゃなかったので。

 それからつい先週、ソニーのミラーレス一眼NEX-3の18-55mm付きを購入。これ結構いいですね。ボタンが少なくて使いにくいと言われているようですが、この斬新な考え方は嫌いじゃないです。色も結構好き。今回の写真はこれを使用したものです。

 ペンタックスは、以前にist-Dsというのを買いました。単三電池4本で動くんですが、電池を4本入れるのが面倒でこれも長続きせず。色は絵画的で独特でした。

 オリンパスは、E-520。ファインダーの小ささはさておき、色やレンズのシャープさで結構気に入っておりましたが、オートフォーカスが迷うので撤退。小さくて良かったですが。この路線の新製品が出たら結構関心があるところです。

 パナソニックは、マイクロフォーサーズのG1を購入しました。ダブルズームレンズで結構楽しかったですね。直後にGF1のパンケーキセットも使ってみましたが、会社行きのカバンに入れておくには用途が限られるので撤退。

 以上、ほとんどメジャーなメーカーは制覇したわけです。小型軽量が基本的には好きで上位機種を殆ど使ってないので偉そうなことは言えませんが、やっぱりニコンのシャッターの感触と色、キヤノンのオートフォーカスに私は惹かれます。それから共にレンズ内蔵手ブレ補正であるところ。

 これからもデジタルカメラが進化し続けることを期待して、この時代に生きていることを感謝したいと思います。

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(写真:3枚目を除いて、友人で写真館経営のT氏に撮ってもらいました)

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 昨日は同業の経営者仲間のT社長に案内いただき、高知から今治まで2時間かけて移動。

 夕方4時過ぎに、副原料仕入れ先の日本食研さんの本社に到着。実は、訪問の打診をしたのは当日朝。盛岡営業所を通じて連絡したのですが、快く対応していただきました。

 しかし、その後役員を交えて3時間も長居させていただくとは、思いもよりませんでした(笑)。

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 いやー、なんせ豪華な外観の宮殿工場をはじめ「がっちりマンデー」などマスコミでも何度も取り上げられているユニークな会社ですから見所満載。

 稼働が終わろうとしている時間帯に工場見学したあと、特別に一般向け閉店後に「世界食文化博物館」「日本食研歴史館」、果ては「ゴルフ博物館」と案内いただきましたが、全〜然飽きない!

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 ピーク時で年間4万人、今でも2万人(年間に240日ほどしか開かないので1日1000人近い人)が来場されるとか。頷けます。

 四国の他の観光地のことは詳しく知りませんが、1000円払って入れる観光地として私は強力にお勧めしますね。

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 それにしても、見るもの全てがほとんどが創業者の大沢一彦会長(70歳)の夢を実現する形で出来上がっている。

 事業を発展させ、株式公開などせずに、自らの興味・好奇心の赴くままに探求し、モノを収集し、自己実現されている姿には驚嘆させられます。

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 しかも展示しているものを見ていると、会長のお茶目さ、マメさに感動します。逆にこういう人だから成功したんだなという説得力が感じられます。

 研究開発型の日本食研さんと、労働集約型の当社とでは比べるべくもないのですが、余裕を作って、文化の領域に到達できるようになりたいものだと思いました。

 さて、表題は大沢会長の語録の一つだそうです。なるほどこうありたいものですね。

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 本日の会議で、電話にでるときには社名のあとに個人名まで言うルールを徹底することを決めました。

 世の中では標準になりつつある習慣ですが、当社の社名は長いので見送っておりましたが、一部社員が実行していたことを上司が褒めて‥、という流れで、今回ルール化することにしました。

 実際に上手に実践できるか分かりませんが、私も率先垂範したいと思います。

 「はい、十文字チキンカンパニーの十文字保雄です」でいきます。

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 いわて武蔵野会ベンチマーキングは今回で第14回目。八戸の靴屋さんで子供の頃から知っていた橋文さんを訪問してきました。社長はJCで存じあげておりましたが、私よりずっと前に武蔵野さんの経営サポート企業になっているようです。

 まず驚いたのが、ラジオ体操。普通のラジオ体操第一じゃなくて、訛っているバージョン! 可笑しいし、力が抜ける(笑)。どうやら地元タレントが制作したものだそう。

 「朝からこれで緩すぎないですか?」とあとで思わず質問してしまいましたが、製造業とは感覚が違うんですね。確かにリラックスした社風づくりに貢献しているように感じました。

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 その後、部門ごとの朝礼。私が拝見したのは本社1階。こちらは割とシンプル。

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 その後、本社全体朝礼。接客用語の発声では、手話も交えてやるようです。最後に「ガンバロウ!」。

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 このあと、小売店7店あるうちのイオン下田店へ。ベンチマーキングなので改善すべき所を指摘しにきたのですが、バックヤードを含めじっくり店を見ると一つ一つに意味があって、うーん、現場はさすがに完成度が高いわ。ほとんど文句が付けられない。

 すっかり感心して終了。解散後、イオン下田内で発見したリンガーハット東北進出第一号店(嬉しい!)で、一緒に行った社員2人にご馳走して帰ってきました。

(写真:A,B,Cのプレートを下げている方々は、その班を担当する案内の方々でした。ありがとうございました。)

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 寄付金贈呈3市町村目。今日は九戸村役場に岩部村長を訪ね、寄付金の目録を渡して、その場で感謝状を頂戴してきました。

 当社にとっては飼育農場20ヶ所(年間830万羽、当社の17%)、種鶏場1ヶ所、孵卵場1ヶ所、鶏糞炭化工場1ヶ所があり、111名の雇用をしている村となります。

 これらのことや当社の歴史などを一通り話させていただきましたが、九戸村といえば、一時は全国で最もブロイラー生産額が多い市町村だったんですよね。この小さな村がですよ!

 しかし市町村合併で1位を明け渡したのだそうです。でも1位奪還に情熱を燃やす村長。村経営の道の駅にもそのようなスローガンが書いてあるとか。

 こちらも望むところです!

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 今日の役員会は通常より時間がかかりました。

 ようやく暑さも一段落して、この夏を振り返って次年度に教訓を活かしたいですし、年度後半の修正を図っていかなければなりません。

 しかし雛の不足は尋常ではないらしく、生産部関係者はかなり肩を落としております。

 でも、こんな暑い夏はこれからどれくらいあるのでしょう??

 先日偶然見たテレビに、4000円の格安航空チケットと、57万円のファーストクラスの比較がありました。

 57万円で満足できるのは当たり前です。しかし4000円で狭い席で我慢した方が、「空港に降り立ったときの開放感がいい」と言っていたのが印象的でした。

 暑い夏が過ぎたら、経営判断はクールにいきたいものです。

(写真:割り切って美味しいハンバーグを低価格で提供する札幌のファイヤバーグ北18条店)

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 日本農業新聞に毎日目を通しているわけではないですが、本社の玄関のテーブルに置いてある今日の農業新聞には「ひな」とあるのが目に止まりました。

 ん? 「ひな」って当業界の「ひな」だな?

 どれどれと読んでみると、あれれ、当社らしき数字が‥。

 いや確かに九州の熱死や出荷体重減の被害が少なく、東北・北海道の被害が多いのが今年の特徴でしょう。

 悔しいけど、地球温暖化で我々が九州並の熱死対策を鶏舎に施さなければならない時代が到来しているかもしれません。

 ただ、私は、自分の目の黒いうちは、こんな暑さの夏は来てもせいぜい1〜2回と踏んでいるのですが。

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 実は昨年、このセミナーで講演してくれと依頼があったのですがお断りして客席で聞いたのですが、大変勉強になりました。

 世の中、エコ&サステナブルな時代なのに、飼料を余計に消費する飼育の仕方ってどうよ?と思いはじめておりましたので、私にとってはまさにドンピシャ。

 で、今年はパネラーの一人ということでしたので、気軽に引き受けて来ましたが、観客の一人として聞いた内容がまた勉強になった一日でしたね。
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 今日はあの全国消費者団体連絡会の阿南事務局長もおいでになって、どちらかというと防戦側に立たされておりましたけど、「生産側の皆さん、もっと見せてください、語ってください!」と言っておりましたように、リスクコミュニケーションの課題が浮き彫りになっている現実を感じましたね。

 広告の世界で言われるように、消費者に正確に伝わるには順番があって、イノベータ→アーリーアダプタ→フォロワーという順番で段階を踏むため時間がかかるということなのでしょうね。

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 例えば、「この世の中にリスクゼロは有り得ない」というテーゼはアーリーアダプタくらいまで届いているんでしょうけど、残り大多数のフォロワーがまだなんでしょうね。そこが難しい。

(写真:主催の日本イーライリリー株式会社のY部長による冒頭の挨拶)

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 盛和塾全国大会の開催されるパシフィコ横浜に、まだ残暑の残るこの時期、人混み(今年は3400人だそうで)に出かけるのは、田舎者にとって正直気が引けます。

 しかし帰るときには、やっぱり来てよかった!と思える自分がいました。

 また今年も8人の経営体験発表に心震わせられました。特に同世代のN社長はすごかった。澄んだ思いがぐぐっと伝わってくる。余談ですが、若いのだし、もっと大きなフィールドで活躍して欲しいと思いましたね。例えばJALの社長とか!

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 さて、8人の発表者の「好きな塾長の言葉」がレジュメに書かれていて、それに沿ってぞれぞれが経営を作り上げている様子が如実に感じられます。

 私はまだまだですが、果たして私にとって「好きな塾長の言葉」は何なのか、あとで改めて整理してみようと思いました。

 さて、最後を飾る塾長の講話では、読書について話されました。その中で、塾長がよく引用されるジェームス・アレンの言葉がまた出てきましたが、これはとてもいい言葉ですので、引用しますね。

人間の心は庭のようなものです。
それは耕されることもあれば放置されることもあります。
いずれにしろその庭からは必ず何かが生えてきます。

もしあなたが自分の庭に美しい草花の種を蒔かなかったら
その庭にはやがて雑草のみが生い茂るようになります。
美しい花がいっぱい咲く庭にしたいと思うなら
庭を耕し、雑草を取り除き、美しい草花の種を蒔き
それを育くんでいかなければなりません。

(写真:全国各地の塾生がJAL応援のため作った折り鶴)


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横浜に盛和塾の全国大会で来ていましたが、全体の懇親会はパスして、お客様訪問ということで、かもんフードサービス株式会社さんの経営する「焼鳥 じらい屋」伊勢佐木町店に卸のS社のS常務と行ってきました。

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あっさりとした今風の内装。デフレの今にぴったりの店で、好調だそうです。

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レバー80円、スタンダードなところは100円とお手頃です。メニュー自体にもお金がかかってないのに好感が持てますよね。

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この日、焼き鳥は2本ずつ塩とタレ別々に出してもらいました。どちらも絶妙な味付けで食欲をそそります。

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唐揚げは、肩肉を使ってまして、むね肉とも、もも肉とも違う触感が楽しめます。これもうまい。食欲をそそります。

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最後に、白湯スープで食べる水炊き。これがまた美味!

この日も暑かったですし、食欲があまりあったわけじゃないですけど、キャベツのドレッシングがまた美味だったのをはじめ、あらゆるメニューの完成度が高く、ついつい結構食べてしまいました。

また、自分で言うのもなんですが、今日は当社の「菜彩鶏」がいい仕事をしているな、メニューのレベルアップに間違いなく貢献しているなとも確信できた夜となりました。

おつきあいいただきました、J部長、A課長、本当にありがとうございました、

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 今日は50周年記念の寄付金の贈呈ということで、洋野町役場と久慈市役所を訪問してきました。

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 洋野町には11時。久慈市には余裕を見て14時。昼食をとっても時間が余るので、助手席から見えた看板に反応して、国道45号線から三陸海岸側に左折。

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 反応したのは「中野白滝」という看板だったのですが、その存在を全然知らなかったので、たいしたことないかなと思い、行ってみたら結構立派な滝じゃないですか。

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 写真でお分かりのように、まさしく「白滝」。

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 猛暑で飛び込みたくなる衝動に駆られましたが、我慢我慢。

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 ところで、今回の寄付金に際して、地元紙の岩手日報さんと、デーリー東北さんが取材に来ておりましたので、明日にも掲載されるのではないでしょうか?

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 ちなみに、洋野町には当社だけで45農場あり、私どもの生産の26%、年間1150万羽、全国の2%弱を担っている市町村になります。

 また、社員数は65名を雇用しております。が、この数字には農場関係者は含まれておりません。
 
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 久慈市には、当社の基幹工場があり、600人ほどの社員を雇用しております。うち久慈市出身者だけで446名います。

 他にも種鶏場がたくさんあり、当社の38%の種鶏を久慈市にある9種鶏場で生産してもらっている格好です。

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 さて、階段を降りていって「中野白滝」を見てきましたが、観終わって戻ったら、滝のような汗‥でした。ハイ。

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 二戸まつりは、9月3日から今日5日まで。

 この夏は既報のとおり、秋田竿灯祭りや弘前ねぷた祭り、五所川原立佞武多、八戸三社大祭りに行きましたが、一番暑かったのが今日の二戸祭りではないでしょうか。秋祭りだというのに。

 まあ、二戸祭りは昼ですからね。

 聞くところによりますと、金曜はまだ良くて、昨日も今日も暑くて大変のようで、更新していう方々は途中の水飲み場に群がっていました。

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 実は今日、二戸の観光地、天台寺では瀬戸内寂聴さんの法話とともに、「天台寺大修復歓進 兼続」と題した能の舞が開催される日になっていて、当社でも修復の寄付金を出した関係で招待券を頂いていたのですが、この暑さに恐れをなして、行くのを中止。炎天下の1時間、混雑するところに行ける元気が今日は無い‥。

 二戸祭りには娘が出ているので、写真を撮りに20分ほど出たくらいで、早々に退散。

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 少しだけ見ていた限りでは、以前はそれぞれの地区の太鼓のスタイルがあったくらいでしたが、津軽系の祭りの影響と思しき愛嬌がそちらこちらに見えました。

 どちらかというとすました顔で、知人が見えれば笑顔を振りまくくらいのものだったと思いましたが、見知らぬ人をも楽しませる趣向はいい傾向です!

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 全国各地から遠路札幌へ、ようこそお越し下さいました。

 皆様申し込み時点では、9月の札幌と言うことで、心地よい温度の空気を吸ってリフレッシュできると楽しみにしていたと思います。

 しかしながらこの夏は北も南もないような猛暑が続いております。

 種鶏も同様でしょうが、コマーシャルの現場では、熱死もさることながら体重が乗らなくてお客様にご迷惑をおかけしております。

 というより、川下では販売不振でちょうど良い状況と聞こえてきております。

 テーブルミートの販売では、今年「むね肉の復権」という意外な展開がありました。

 産地としてはむね肉がキロ150円、へたすると100円ではマズイとむね肉の消費拡大に努めて、それが実った格好です。

 しかし当然と言えば当然。もも肉の消費が食われます。もも肉の相場下落はむね肉の上昇を上回る感じでしょうか。

 もも肉だけが売れて、国産が6億羽必要とされたのが、ももとむねで3億羽あればいいとなるのか?と心配したくなります。

 まあ、そういう結論を早々に出すべきではないでしょうが、こんな環境でないと生きていけないと嘆くのではなく、どんな状況になっても生き残っていくことが求められていると私は思います。

 昨今「儲かる会社」より「つぶれない会社」あるいは「世の中に必要とされている会社」になりたいと言う経営者が増えているようですが、そんな認識からでしょう。

 業界団体は今年50周年を迎えます。途中途中の数々の試練を克服して生き延びた会社の皆様が、今日ここにお集まりということでしょう。

 UKチャンキーからUSチャンキーへ。そしてまた、UKチャンキーに切り替わるという慌ただしい環境の変化に、再び我々会員が英知を集め乗り切っていきましょう。

 ちょっと体育会系の挨拶になってしまいましたが、終わりに準備に奔走していただいた日本チャンキーの社員の皆様、そして発表いただく皆様に感謝申し上げ、私からの挨拶とさせていただきます。

 今日、明日、どうぞよろしくお願いします。

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