不況になると自然に松下幸之助のこの言葉が浮かんできます。経営者にとっては会社を変えるよいチャンスにも成り得るということですね。
ちょうど、NHKオンデマンドで、「知るを楽しむ」の3回シリーズで松下幸之助をやっておりましたので、初めて利用してみました。
録り逃した番組が数百円で見られるなんて、ホントに良き時代になったものです。どんどん見られる番組が増えることを期待したいです。
さて、圧巻は2回目の番組で、「不況もまたよし」と思うようになった背景を表現しておりました。
他社が解雇している状況の中で、同じようにせざるを得ないと一瞬思いながらもよく考えて、半日だけ働いてもらい、給料は全額払うことにした。そしたら、社員総出で本気で営業に出かけて、あっという間に倉庫の在庫はなくなった。
その時から、松下幸之助は「人の気持ち」を経営の最上位に位置づけるようになった、と言った話でした。
これで「不況もまた良し」の考え方が深まりました。そういえば稲盛和夫塾長も、不況では社員の気持ちが大切と説いておりました。
それから、ご存じ、水道哲学。無料か、ほとんど負担のない安いものになって行くのが世の中だということ。
今の時代、ティッシュペーパー、ボールペン、Eメール・スケジュール管理などのネット利用が無料になっているわけですが、これがこれからもどんどん増えていくんですね。
無料ではないけど、鶏糞がそうかな‥。いや、若鶏肉もその境地に達しているのであまり有り難がられない?(笑)。
さて、ついでに十数年前にメモしておいた「松下幸之助の不況克服哲学」をここに載せておきます。
- 「不況もまたよし」と考える。
- 原点に返って、志を堅持する。
- 再点検して、自らの力を正しくつかむ。
- 不退転の覚悟で取り組む。
- 旧来の慣習、慣行、常識を打ち破る。
- 時には一服して待つ。
- 人材育成に力を注ぐ。
- 「責任は我にあり」の自覚を。
- 打てば響く組織づくりを進める。
- 日頃からなすべくことをなしておく。
(写真:久慈市立日野沢小学校そばの小川)